ペンタックス

エスピオ110

PENTAX / ESPIO 110

 PENTAXが発売するレンズシャッターカメラ(コンパクトカメラ)は,1982年に発売されたPENTAX PC35AF(ペンタックス オートロン)にはじまる。オートロンのシリーズのあとには,スポーツという名称をもつシリーズ,ズームという名称をもつシリーズ(PENTAX Zoom 105 superなど),それに対する廉価版的位置づけのピノという名称をもつシリーズがつづいた。それにつづくものとして,エスピオという名称をもつシリーズが発売された。
 エスピオシリーズの最初の機種であるPENTAX ESPIOは,35-70mmのズームレンズを内蔵したコンパクトなモデルで,1992年6月に発売されている。つづいて,28-56mmの広角ズームレンズを内蔵したPENTAX ESPIO Wが1992年8月に発売された。翌年になると,38-115mmのズームレンズを内蔵したPENTAX ESPIO 115が2月に,35-70mmのズームレンズとパノラマ途中切り替え機能をもったPENTAX ESPIO Pが6月に発売されている。

 そして,1994年にはいると,エスピオシリーズは種類が一気に増えるようになる。
 まず,PENTAX ESPIO 110が,1994年3月に発売された。これは,2枚の非球面レンズを含んだ7群9枚構成の38-110mm F4-8.2のズームレンズを内蔵し,パノラマ途中切り替え機能にくわえて,最短撮影距離0.65m(38mm時),700ステップの細かなオートフォーカス制御,6分割測光でさらに1/2秒〜10分までの長時間露光や多重露出も可能な,きわめて多機能なカメラである。この後,4月にはPENTAX ESPIO 928,6月にはPENTAX ESPIO mini,PENTAX ESPIO 80PENTAX ESPIO 120の3機種,10月にはPENTAX ESPIO 628とPENTAX ESPIO 140というぐあいに,一気にラインアップが充実していくことになる。


PENTAX ESPIO 110, Body No.2168203
撮影レンズPENTAX AF ZOOM 38mm-110mm F4-8.2
露出調節プログラムAE,バルブ撮影,多重露光可能。
ピント調節アクティブAF 0.65m〜∞
内蔵フラッシュ自動発光 発光停止可能電源CR123Aリチウム電池 1本
発売1994年3月