かつて,旭光学には「一眼レフカメラ専業」というイメージがあった。国産初の35mm判一眼レフカメラである初代「アサヒフレックス」(参考:ASAHIFLEX IA)以来,中判カメラも,さらにはポケットカメラ「auto 110」(110判カメラ)さえも含めて,ラインアップされたカメラはすべて,一眼レフカメラだったのである。そんな旭光学が,はじめて市場に投入した「一眼レフではない」カメラがこれである。このカメラには「オートロン」という愛称が与えられ,オリンパスXAやマミヤUにも通じる,流行のカプセル型の小型ボディを採用した。巻き上げはノブ式だが,専用ワインダーがオプション品として用意されていた。コンパクトカメラで,オプションとして電動ワインダーが用意されている例は数少なく,貴重な存在である。 コンパクトカメラのレンズが3群4枚構成のものが主流だった時代に,5群5枚構成のレンズを搭載してきたところは,「一眼レフメーカー」としての意地だったのだろうか。もっともさすがに,レンズはSMC-PENTAXを名乗っていないし,また,伝統のTAKUMARも名乗っていない。逆光用の露出補正ボタンも用意され,作画も意識したコンパクトカメラだったと言ってもいいだろう。電源は,単4乾電池2本であり,ボディのコンパクト化に貢献している。ワインダーを内蔵していないから,単4乾電池でも問題なかったのだろう。
シャッターをレリーズすると,大きすぎない小さすぎない,動作について安心感の出る音がする。ワインダーを内蔵していないため,余計な音がないのもよい。ボディもコンパクトであり,コンパクトカメラはこうでなくちゃ,と思わせるカメラである。
かつて,旭光学には「一眼レフカメラ専業」というイメージがあった。国産初の35mm判一眼レフカメラである初代「アサヒフレックス」(参考:ASAHIFLEX IA)以来,中判カメラも,さらにはポケットカメラ「auto 110」(110判カメラ)さえも含めて,ラインアップされたカメラはすべて,一眼レフカメラだったのである。そんな旭光学が,はじめて市場に投入した「一眼レフではない」カメラがこれである。このカメラには「オートロン」という愛称が与えられ,オリンパスXAやマミヤUにも通じる,流行のカプセル型の小型ボディを採用した。巻き上げはノブ式だが,専用ワインダーがオプション品として用意されていた。コンパクトカメラで,オプションとして電動ワインダーが用意されている例は数少なく,貴重な存在である。
コンパクトカメラのレンズが3群4枚構成のものが主流だった時代に,5群5枚構成のレンズを搭載してきたところは,「一眼レフメーカー」としての意地だったのだろうか。もっともさすがに,レンズはSMC-PENTAXを名乗っていないし,また,伝統のTAKUMARも名乗っていない。逆光用の露出補正ボタンも用意され,作画も意識したコンパクトカメラだったと言ってもいいだろう。電源は,単4乾電池2本であり,ボディのコンパクト化に貢献している。ワインダーを内蔵していないから,単4乾電池でも問題なかったのだろう。
PENTAX PC35AF (PENTAX LENS 35mm F2.8), GOLD100
シャッターをレリーズすると,大きすぎない小さすぎない,動作について安心感の出る音がする。ワインダーを内蔵していないため,余計な音がないのもよい。ボディもコンパクトであり,コンパクトカメラはこうでなくちゃ,と思わせるカメラである。