オリンパス

CAMEDIA C-900zoom

OLYMPUS / C-900zoom

 130万画素の撮像素子をもった,いわゆるメガピクセル機である。RICOH DC-3のような,フィルムを使う従来のカメラではありえなかったスタイルのディジタルカメラが登場する一方で,オリンパスのディジタルカメラはOLYMPUS C-820Lなどのように,フィルムを使うカメラと同様のスタイルにこだわっていたように見えた。一般向けディジタルカメラとしてははじめての一眼レフカメラとなったOLYMPUS C-1400Lも,フィルムを使うOLYMPUS L-10のようなデザインで発売されている。
 OLYMPUS C-900zoomは,大ヒットしたオリンパスμ(ミュー)に似たデザインを採用し,より一層,「カメラらしい」スタイルになった。そして,オリンパスのコンパクトカメラ型ディジタルカメラとしてはじめて,ズームレンズを搭載している。オリンパスμと同様にビューファインダーもそなえており,フィルムカメラを使い慣れた人にも違和感なく使えるようになっている。記録メディアは128MBまでのスマートメディが使え,メディアを交換せずに撮影可能な枚数も十分なものがある。電源が単3乾電池4本であることも,便利である。
 OLYMPUS C-1400LとOLYMPUS C-900zoomが一定のヒットを示したことで,ディジタルカメラだからといって特異なスタイルに発展する必要はなく,従来からのカメラらしいスタイルが使いやすいという方向性ができあがった,そのような印象を受けたものである。

OLYMPUS CAMEDIA C-900zoom, Body No. 50133124
撮像素子タイプ1/2.7型 CCD 撮像素子画素数131万画素
記録画素数最大 1280ピクセル×960ピクセル
撮影レンズ5.4〜16.2mm F2.8〜4.4 6群8枚
シャッター速度1/2〜1/1000秒 絞り開放および3絞り分の1段階
ピント調節TTL AF 0.8m〜∞ (マクロモード0.2m〜0.8m)
記録メディア3.3Vスマートメディア(2MB〜128MB)
電源単3乾電池 4本
発売1998年11月