ミノルタ

ポケット・オートパック460T

minolta / POCKET AUTOPAK 460T

 ミノルタから最初に発売された110カートリッジフィルムを使うカメラは,MINOLTA POCKET AUTOPAK 50である。日本カメラショー「カメラ総合カタログ」ではvol.51(1974年9月発行)から16mmカートリッジフィルムを使うMINOLTA 16QT(12mm×17mm,クォーターサイズ)およびMINOLTA 16PS(10mm×14mm)とともに掲載されている。前号のvol.50(1974年5月発行)では,MINOLTA 16QTとMINOLTA 16PSだけが掲載されており,このとき小型カートリッジフィルムの主流が110カートリッジフィルムに変わったとみなすとよいだろう。
 MINOLTA POCKET AUTOPAK 50は,その後継機で上位モデルにあたるMINOLTA POCKET AUTOPAK 70と同様に,シャッター速度が10秒〜1/330秒の範囲で自動的に調整される,高機能なカメラとなっていた。そののち,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.57-No.2(1976年11月発行)ではラインアップが大きくかわり,MINOLTA 110 ZOOMというズームレンズが固定された一眼レフカメラ,MINOLTA POCKET AUTOPAK 70と50のそれぞれ後継機にあたる電子シャッターを内蔵したMINOLTA POCKET AUTOPAK 270と250,そして,シャッター速度は1/200秒で固定だがフラッシュを内蔵したMINOLTA POCKET AUTOPAK 450Eという4機種が掲載されている(なお,このときMINOLTA 16QTも掲載されている)。

 そして,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.64(1979年3月発行)では,MINOLTA 110 ZOOMを頂点に,MINOLTA POCKET AUTOPAK 470,460T,450E,430Eというラインアップになっている。
 MINOLTA POCKET AUTOPAK 470は,2秒から1/1000秒の電子シャッターをもち,ピント調整は0.9m〜∞(クローズアップレンズ使用時は0.5m),専用フラッシュがセットになった最上位モデルとなる。
 MINOLTA POCKET AUTOPAK 460Tのシャッターは,メカニカル式で1/200秒となるが,フラッシュを内蔵し,レンズは標準と望遠を切りかえられるようになっている。また,クローズアップレンズを内蔵している。

minolta POCKET AUTOPAK 460T, No.1011172
撮影レンズROKKOR 26mm F3.5 / 43mm F4.7
シャッター速度メカニカルシャッター 1/200 露出調整お天気マーク2段切りかえ
フラッシュポップアップ式内蔵 電源単3型乾電池1本
ピント調節目測式距離目盛つき 1m〜∞
使用フィルム110カートリッジ
発売1979年