第1展示室(5)

中判一眼レフカメラ

medium format SLR cameras

広いファインダーを見つめてみよう

 中判カメラには,一眼レフカメラもある。中判一眼レフカメラは,撮影用レンズを通した画像を中判サイズの広いファインダーで確認することができる。もちろん一眼レフカメラであるから,構図を厳密につくることができ,ピントも意図どおりに合わせやすい。また,望遠レンズや広角レンズの効果,絞りの加減による被写界深度やボケの効果も確認が容易であるなど,さまざまな面で有利である。その反面,カメラは大型になる。ミラーショックについては,なるべく影響がでないように工夫された機種も多いが,どうしても大きなミラーが動作する関係上,二眼レフカメラやプレスタイプカメラにくらべて,カメラブレやシャッターの動作音が気になることだろう。

フォーカルプレンシャッターとレンズシャッター

 35mm判一眼レフカメラは,フォーカルプレンシャッターのものが主流だが,中判一眼レフカメラは,レンズシャッターのものも多い。フォーカルプレンシャッターの場合は,レンズにシャッターユニットを組みこむ必要がないため,レンズ設計の自由度が高まり,また,レンズの価格を抑えることができる。一方,35mm判よりも大画面を覆う大きなシャッター幕が長い距離を移動するため,フラッシュ撮影の同調速度がかなり遅くなるという問題を生じる。そんなときは,レンズシャッターのカメラが有利だ。

システムの広がり

 フォーカルプレンシャッターのカメラにも,レンズシャッターのカメラにも,シャッターが機械制御のものと電子制御のものがある。近年のカメラは,正確なシャッタースピードに対する要求が大きいのだろうか,電子制御のものが多いのは,35mm判一眼レフカメラと同じような状況である。
 35mm判一眼レフカメラと同様な変化は,電子制御のシャッターが主流になってきただけではない。さまざまな自動化も,進行している。たとえば電動ワインダーが内蔵されたもの,AE機構が内蔵されたもの,AF機構が内蔵されたものもある。中判一眼レフカメラはフィルムバックやファインダーが交換できるものも多いこともあり,フィルムバックの交換で電動巻き上げができるようになっているものや,ファインダーの交換でAEができるようになっているものもある。
 さらには,フィルムバックのかわりにCCDユニット等を取りつけることで,ディジタルカメラとして使用できるものもあるが,これらはまだ,業務目的以外ではなかなか手の出せる存在ではないと言えるだろう。

マミヤRB67システム

 6×7判箱型一眼レフカメラで,最初のモデル(Mamiya RB67 Professional)は1970年に発売された。その後,Mamiya RB67 Professional S (1974年),Mamiya RB67 Professional SD (1990年)とモデルチェンジされながら,長く発売が続けられた。フィルムホルダが90°回転するようになっており,カメラを固定したまま縦位置にも横位置にも切り替えることができる。そのための暗箱の空間が必要になり,全体として大きなカメラになっている。レンズシャッター式カメラであり,すべてのシャッター速度でフラッシュ撮影に対応できるなど,スタジオでの人物撮影に都合のよいカメラでもある。

マミヤRB67プロフェッショナルS

Mamiya / RB67 Professional S


マミヤセコール 90mm F3.8

Mamiya / MAMIYA-SEKOR 90mm F3.8 for Mamiya RB67


マミヤセコール 127mm F3.8C

Mamiya / MAMIYA-SEKOR 127mm F3.8C for Mamiya RB67


マミヤセコール 250mm F4.5

Mamiya / MAMIYA-SEKOR 250mm F4.5 for Mamiya RB67


マミヤ645システム

 シリーズ最初のモデルMamiya M645 (1975年発売)は,世界初のセミ判一眼レフカメラとされる。フォーカルプレン式のカメラであり,80mm F1.9という中判カメラ用としてはきわめて大口径のレンズも用意された。Mamiya 645 Super (1985年)からは,フィルムバックが交換式になり,Mamiya 645 AF (1999年)はオートフォーカス機構も搭載されるようになった。さらにディジタルバックにも対応したモデルやディジタルバック専用モデルなども用意され,「マミヤ」の名前が消えるまで発売が続いた。

マミヤM645スーパー

Mamiya / Mamiya M645 Super


マミヤセコールCズームULD 105-210mm F4.5

Mamiya / Mamiya-sekor ZOOM ULD C 105-210mm F4.5 for Mamiya 645


ブロニカETRシステム

 ブロニカが発売したセミ判一眼レフカメラで,最初のモデルZebza BRONICA ETRは1976年に発売されている。6×6判の「ゼンザブロニカ」シリーズやマミヤ645シリーズがフォーカルプレンシャッターのカメラであったのに対し,ブロニカETRシリーズは電子制御のレンズシャッターを採用している。後に,フィルムバック固定式の廉価版やフラッシュ撮影のTTL調光に対応したモデルなども発売された。

ゼンザブロニカETRS

BRONICA / ZENZA BRONICA ETRS


ゼンザノンMC 75mm F2.8

BRONICA / ZENZANON MC 75mm F2.8 for BRONICA ETR


ゼンザノンE-II 75mm F2.8

BRONICA / ZENZANON E-II 75mm F2.8 for BRONICA ETR


ゼンザノンMC 150mm F3.5

BRONICA / ZENZANON MC 150mm F3.5 for BRONICA ETR


ブロニカ オート接写リングE-28

BRONICA / Extension tube E-28 for BRONICA ETR


その他の中判一眼レフカメラ

 一眼レフ式の中判カメラは,古くからさまざま機種が登場している。

ピロート・スーパー

KW / Pilot super