パソコンなどを使わずに,このカメラ単体でスライドショーを作成することができるカメラである。基本的には30万画素級のデジタルカメラであるが,撮影した画像をプリントアウトしたり,パソコンなどに画像データを保存したりすることはできない。 このカメラでできることは,撮影した静止画をスライドショーとして再生し,ビデオ信号として出力して,テレビで観賞したりビデオテープに録画したりすることである。スライドショーのための「編集機能」が用意されているが,「どの画像からスライドショーをはじめるか」「不要な画像を消す」機能はあっても,「再生する画像の順番を入れ替える」ような機能は用意されていない。ナレーションを録音する機能が用意されてるが,録音したナレーションはスライドショーを開始する前に再生されるだけで,画像ごとにナレーションをつけられるような機能は用意されていない。スライドショーにBGMをつける機能は用意されているが,あらかじめ用意されている音楽が自動的に繰り返されるだけである。「パソコンなどを使わずに簡単にスライドショーをつくることができる」カメラであるが,そのスライドショーをいろいろ好みに調整したりすることはできないのである。簡単に使えるかわりに,それ以外にはなにもできないということである。発売されたのは2003年7月である(*1)。すでにWindows XPの時代であり,パソコンでつくれるようなスライドショーを簡単につくりテレビで再生できることにどれだけの価値があったのかはよくわからないが,話題になるためには登場が少し遅かったのではないかと思うところである。
このカメラは,取扱説明書の表現によれば「BGM付きのスライドショーを簡単に作成できるテレビ出力専用のデジタルカメラ」である。 さて,このようなカメラを,どこにカテゴライズするかはとても悩ましい。 30万画素のCMOS型撮像素子で画像をとらえ,撮影された画像は内蔵された16MBのフラッシュメモリに記録される。この点に着目すると,このカメラはデジタルカメラである。たしかに,取扱説明書にも「デジタルカメラです」と表現されている。しかし,記録された画像を,そのまま画像ファイルとして取り出す術(すべ)が用意されていない。そういう点では一般的なデジタルカメラとして使うことができないわけで,デジタルカメラとしてカテゴライズすることが憚られる。 このカメラには,カメラが映している映像をそのままテレビに出力できる「ライブカメラ」という機能がある。この点に注目すれば,このカメラはムービーカメラであるといえる。また,このカメラで撮影された画像はスライドショーとしてビデオ信号として出力されるが,これを保存するにはビデオテープやDVDレコーダなどに動画として記録することになる。この点に着目しても,このカメラは動画を出力することからムービーカメラであるといえる。しかし,あくまでも個別に撮影した静止画を連続したスライドショーとして出力するもので,動作を撮影できるわけではないから,一般的なムービーカメラとしてカテゴライズすることも憚られる。
ここでは,最終的な出力が動画になることから,ムービーカメラの一種としてカテゴライズすることにした。ただし,一般的なムービーカメラではないから,「その他のムービーカメラ」としてのカテゴライズにした。
*1 https://www.bandai.co.jp/releases/images/3/9616.pdf撮って、テレビにつないで、すぐ再生! デジカメやパソコンの操作が苦手な方でも簡単にBGM付きスライドショーが制作できるデジタルカメラ『mamashotmamashotmamashotmamashotママショット』を7月20日より発売 (株式会社バンダイ)
パソコンなどを使わずに,このカメラ単体でスライドショーを作成することができるカメラである。基本的には30万画素級のデジタルカメラであるが,撮影した画像をプリントアウトしたり,パソコンなどに画像データを保存したりすることはできない。
このカメラでできることは,撮影した静止画をスライドショーとして再生し,ビデオ信号として出力して,テレビで観賞したりビデオテープに録画したりすることである。スライドショーのための「編集機能」が用意されているが,「どの画像からスライドショーをはじめるか」「不要な画像を消す」機能はあっても,「再生する画像の順番を入れ替える」ような機能は用意されていない。ナレーションを録音する機能が用意されてるが,録音したナレーションはスライドショーを開始する前に再生されるだけで,画像ごとにナレーションをつけられるような機能は用意されていない。スライドショーにBGMをつける機能は用意されているが,あらかじめ用意されている音楽が自動的に繰り返されるだけである。「パソコンなどを使わずに簡単にスライドショーをつくることができる」カメラであるが,そのスライドショーをいろいろ好みに調整したりすることはできないのである。簡単に使えるかわりに,それ以外にはなにもできないということである。発売されたのは2003年7月である(*1)。すでにWindows XPの時代であり,パソコンでつくれるようなスライドショーを簡単につくりテレビで再生できることにどれだけの価値があったのかはよくわからないが,話題になるためには登場が少し遅かったのではないかと思うところである。
このカメラは,取扱説明書の表現によれば「BGM付きのスライドショーを簡単に作成できるテレビ出力専用のデジタルカメラ」である。
さて,このようなカメラを,どこにカテゴライズするかはとても悩ましい。
30万画素のCMOS型撮像素子で画像をとらえ,撮影された画像は内蔵された16MBのフラッシュメモリに記録される。この点に着目すると,このカメラはデジタルカメラである。たしかに,取扱説明書にも「デジタルカメラです」と表現されている。しかし,記録された画像を,そのまま画像ファイルとして取り出す術(すべ)が用意されていない。そういう点では一般的なデジタルカメラとして使うことができないわけで,デジタルカメラとしてカテゴライズすることが憚られる。
このカメラには,カメラが映している映像をそのままテレビに出力できる「ライブカメラ」という機能がある。この点に注目すれば,このカメラはムービーカメラであるといえる。また,このカメラで撮影された画像はスライドショーとしてビデオ信号として出力されるが,これを保存するにはビデオテープやDVDレコーダなどに動画として記録することになる。この点に着目しても,このカメラは動画を出力することからムービーカメラであるといえる。しかし,あくまでも個別に撮影した静止画を連続したスライドショーとして出力するもので,動作を撮影できるわけではないから,一般的なムービーカメラとしてカテゴライズすることも憚られる。
ここでは,最終的な出力が動画になることから,ムービーカメラの一種としてカテゴライズすることにした。ただし,一般的なムービーカメラではないから,「その他のムービーカメラ」としてのカテゴライズにした。
*1 https://www.bandai.co.jp/releases/images/3/9616.pdf撮って、テレビにつないで、すぐ再生!
デジカメやパソコンの操作が苦手な方でも簡単にBGM付きスライドショーが制作できるデジタルカメラ
『mamashotmamashotmamashotmamashotママショット』を7月20日より発売
(株式会社バンダイ)