チノン

ダイレクトサウンド 60AF XL

CHINON / Direct Sound 60AF XL

 チノンから発売された8mmムービーカメラで,はじめてオートフォーカス機構をとりいれた機種である。磁気トラックのあるサウンドフィルムに,同時録音ができるサウンドカメラである。また,シャッター開角度220°で,F1.2の明るいレンズを装着した,暗い場所での撮影に有利なXLタイプのカメラである。
 日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では1978年版(vol.61)には記載がなく,1979年版(vol.64),1980年版(vol.69)に記載がある。また,1981年版(vol.70)では掲載がなくなっており,ズームレンズが6倍のものから3倍のものに変更された30AF XLが掲載されている。60AF XLが発売されていた期間は,1979年から1980年にかけてであると考えられる。日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.69(1980年)では,カメラの価格は142,200円であり,30AF XLの96,400円とくらべても,かなり高価なものとなっている。
 なお,前年あたりに発売された,サンキョウES-44XLが「世界初の連続自動焦点8ミリ」を称している(日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.61(1978年))ので,チノンのカメラが世界初のオートフォーカス8ミリカメラというわけではない。

Direct Sound 60AF XL, Body No.
撮影レンズ8-48mm F1.2
コマ速度毎秒18コマ
ピント調節オートフォーカス 1.5m〜∞
使用フィルムスーパー8,サウンドフィルム対応
発売1979年ころ