京セラ

DA-1

KYOCERA / DA-1

 ディジタルデータとして画像を記録するディジタルカメラではなく,アナログの電気信号として画像をフロッピーディスクに記録するスチルビデオカメラとして,最後に市販された製品であると思われる。
 日本カメラショー「カメラ総合カタログ」を参照すると,さまざまなスチルビデオカメラおよび関連製品が発売されていたことがわかる(ただし,SONYやCASIOなどの製品までは網羅していない)。スチルビデオ関連製品としてさいしょに市販された製品は,フジの「TVフォトプレーヤP3」というものになる。これは,vol.83(1985年)からvol.98(1990年)まで掲載がある。その後,フジのほかミノルタ,コニカ,キヤノン,オリンパスから発売された製品が掲載されていたが,大半はvol.106(1993年)までに掲載を終えている。vol.108(1994年)に掲載されているものは,フジ「ビデオグラフィックプリンタ VP-9000」「デジタルイメージファイル DF-10」,キヤノン「Q-PIC RC-360」と,京セラ「サムライ・フロッピー V-77」「エディットプレーヤ EP-700」だけになっていた。そして,vol.112(1996年)では,これらすべての掲載がなくなっている。そこにかわって掲載された製品が,この京セラDA-1であり,この時点で唯一のそしてさいごのスチルビデオ製品となっている。
 ディジタルカメラではないスチルビデオカメラであるが,ディジタル出力端子があり,撮影した画像をパーソナルコンピュータに転送するための「PC接続キット」がオプション品として用意されていた。

KYOCERA DA-1, Body No.18562
撮像素子タイプ1/3型 MOS 撮像素子画素数27万画素
記録画素数ハイバンドビデオ仕様
撮影レンズ8.4mm F3.2
露出調整中央部重点測光
プログラムAE シャッター速度 1/60〜1/1500秒
ピント調節固定焦点
記録メディア2インチフロッピーディスク
電源CR123Aリチウム電池2本
発売1996年

日本カメラショー「カメラ総合カタログ」に掲載されたスチルビデオカメラおよび関連製品