ニコン

D70

Nikon / D70

 いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子(600万画素)をもつ,ディジタル一眼レフカメラである。2002年に発売されたNikon D100の本体価格が300,000円だったのに対して,Nikon D70は150,000円になっており,大幅な低価格化が実現されている。また,この時期の製品としては起動速度と連写性能が優れている。
 2003年9月に発売されたCanon EOS kiss Digitalと並んで,ディジタル一眼レフカメラの普及に大きく貢献したモデルである。

Nikon D70, Body No. 2121274
撮像素子タイプ23.7mm×15.6mm (APS-Cサイズ) 正方画素CCD 原色フィルタ 撮像素子画素数624万画素
記録画素数最大 3008ピクセル×2000ピクセル
レンズニコンFマウント
シャッター速度B, 30〜1/8000秒 露出マルチモードAE,イメージプログラム
記録メディアコンパクトフラッシュ/マイクロドライブ
電源リチウムイオンバッテリー(EN-EL3)
付属のアダプタを併用して,CR2リチウム電池3個でも使用可能。
発売2004年3月

 600万画素の撮像素子をもち,600万画素の画像を記録する。600万画素という値は,せいぜい四つ切程度までにしか引き伸ばさないとすれば,フィルムで撮ったものと変わらない結果が得られる値である。以後の機種は,画素数が増えたり,AEやAFなどの精度があがったり,さまざまな機能が加わったりして,より高画質の画像がより簡単に得られるようになっている。Nikon D70は,画質,機能,そして価格の面で,ディジタル一眼レフカメラとしての基本を形成したモデルの1つであると考えてよいだろう。だから,欲を言わなければ,たぶんこれからもずっと,じゅうぶんに実用的である。