ルアー

ラブ ポケットカメラ

LURE / LOVE Pocket Camera

 カメラに16mmフィルムが装填された状態で発売された製品である。フラッシュ撮影には,別売のマジキューブを使用する。
 カメラ本体にシールが貼ってあり,そこに「お客様へ 撮り終りましたらDPE店へカメラごとお出しください。」と記されている。また,「DPE店へ カートリッジフィルム同様に取扱ってください。現像C-41又はCN-16」ともあることから,カートリッジフィルムと同じように「使い捨て」されるカメラであることがわかる。装填されているフィルムがネガカラーフィルムであることは,現像が「C-41」「CN-16」であることや,パッケージのいちばん外側では「カラーフィルム16枚+カメラで¥1,980」というお手頃な価格であることもアピールされていることからわかる。取扱説明書にはこのカメラの輸入総発売元として,東京都大田区蒲田に住所のあった「株式会社ラブカメラ・ジャパン」という名称が記載されている。
 このカメラは,1979年5月発行の「近代中小企業」(*1)に掲載されている,「カメラまで使い捨て」というタイトルがつけられた記事で,「…製造元はカルフォルニア州にあるルアー社…」で,「…東京でも大田区のラブカメラ・ジャパンが商品名LAVEとして売り出した。」と紹介されている。なお,「カルフォルニア州」は「カリフォルニア州」,「商品名LAVE」は「商品名LOVe」の誤りと思われる。1970年代前半に北アメリカで「ルアー」という名称で発売された後に,「ラブ」という名称になったようである。また,1979年1月発行の「中部財界 新年特大」(*2)に掲載されている,「使い捨てカメラ日本上陸」というサブタイトルがつけられた記事で,「このカメラは,アメリカ生まれである。」「…輸入販売しているのは,東京都大田区に本社を持つラブカメラ・ジャパンという会社…」とあることから,1978年後半くらいに日本でも発売されるようになった状況が推測できる。
 カメラ雑誌では,たとえば「日本カメラ」1978年9月号に,関連する記事「試用記 使いすて!ルアーポケットカメラ(田村彰英)」が掲載されている。「アメリカ,カリフォルニア州の…ルアー社が…開発」とあり,この点は「近代中小企業」の記事と整合しているが,日本国内での取り扱いは「株式会社アテント」となっている。ここでは「ルアーポケットカメラ」として紹介されているので,「ラブポケットカメラ」として日本で発売される前のものを紹介していると思われる。また,「株式会社アテント」と「株式会社ラブカメラ・ジャパン」との関係の有無は確認できていない。なお,カメラの仕様については,レンズは2枚構成のF11のもので,シャッターは1/60秒のみ,フィルムは3M社のネガカラーで感度はASA 100のものであると紹介している。

LOVE Pocket Camera, Body No. -----
撮影レンズ2枚構成 F11
シャッター固定 1/60sec
ピント調節固定
使用フィルム3M社ネガカラー 感度ASA 100
発売1978年ころ(日本国内)

*1 https://dl.ndl.go.jp/pid/2653722/1/22
「近代中小企業」(1979年5月1日発行,中小企業経営研究会)
※国立国会図書館デジタルコレクションより

*2 https://dl.ndl.go.jp/pid/2773802/1/21
「中部財界 新年特大」(1979年1月1日発行,中部財界社)
※国立国会図書館デジタルコレクションより