ベルリーザ

ベルリーザ110

WERLISA / WERLISA 110

 ピントとシャッター速度が固定で,「お天気マーク」で「晴天」と「曇天」の2段階に絞りを設定して露出を調整する,ごくありふれた仕様の110判カメラである。フラッシュは内蔵されておらず,フラッシュ撮影をするときはフリップフラッシュを装着する必要がある。X接点はないので,汎用のエレクトロニックフラッシュ(ストロボ)を使用することはできない。
 巻き上げは,カメラ全体を伸縮させることでおこなう。カメラ底部のボタンを押せば,ロックがはずれてカメラボディが左右に広がり,シャッターレリーズボタンを押すことができる。撮影後,ボディを縮めて伸ばすことで,巻き上げとシャッターのチャージがおこなわれる。撮影をしない場合は,そのままボディを縮めて,ロックをかければよい。
 平凡な仕様のカメラだが,「MADE IN SPAIN」(スペイン製)という表記が,このカメラ唯一の魅力といえるだろうか。

WERLISA 110, Body No.
撮影レンズCERTAR 26mm
シャッター速度メカニカル式固定 1/80秒
フリップフラッシュ使用時は1/40秒
フラッシュ撮影フリップフラッシュを使用
ピント調節固定
使用フィルム110カートリッジ
発売1986年10月 (日本カメラ「カメラ年鑑1988年版」による)

 一般的に「カメラ」と言えば,「ドイツ製」か「日本製」が連想されるだろう。その他,大規模に流通するカメラをつくっていたのはアメリカとソ連くらいで,それ以外の国のカメラは,メジャーな存在とは言い難い。そういう印象をもっていると,「スペイン製」のカメラというのは,それだけで魅力を感じるものである。シンガポール製のローライ,ポルトガル製のライカ,タイ製のニコンなど,実際にカメラはいろいろな国で製造されているが,いずれもその国のブランドというわけではない。しかし,ベルリーザはスペインのブランドのようだ。
 このカメラは,1987年ころから1991年ころにかけて,五光商事(GOKO)によって販売されていたようである。「写真用品&映像ショーカタログNo.17」(1987年)の「GOKO」のページで,「新発売」として登場した。その後,日本カメラショー「カメラ総合カタログvol.100」(1991年)で「GOKO」のページにも掲載されていた。