コンパクトカメラには,自動露出,フラッシュ内蔵,そしてオートフォーカスという機構が内蔵され,誰にとってもできるだけ簡単な操作で,確実に写真が撮れるように進化してきた。また,レンズ交換の機能をもたないことを補うためには,専用のフロントコンバージョンレンズが用意されたり,テレコンバータを内蔵した「2焦点カメラ」という形になったりしたが,扱いが面倒だったり,カメラが大きくなってしまうわりには効果が目立たないものだったりするものだった。その後,コンパクトなズームレンズが内蔵されるようになってようやく,コンパクトカメラで望遠レンズや広角レンズの効果をお手軽に楽しめるようになった。 コンパクトカメラにズームレンズがはじめて内蔵されたのは,フジのFLASH FUJICA Zooom Date(1978年10月)とされるが,まだズームレンズ自体が大きなもので,また,ピント調整が目測式であった。オートフォーカスも実現したズームレンズを内蔵して市販されたカメラは,1986年12月に発売されたPENTAX Zoom70がさいしょのものとされている。その後,「Zoom」シリーズは何機種かが発売される。 ここで紹介するPENTAX Zoom 70Rは,1991年に発売されたものである。内蔵されたズームレンズは35mmから70mmのもので,ズーム動作をすると背面の液晶ディスプレイに焦点距離が表示されるようになっている(手をはなすと,表示はすぐに消える)。B(バルブモード)や多重露光,連写などの機能もあり,それらの状態も,液晶ディスプレイに表示される。
コンパクトカメラには,自動露出,フラッシュ内蔵,そしてオートフォーカスという機構が内蔵され,誰にとってもできるだけ簡単な操作で,確実に写真が撮れるように進化してきた。また,レンズ交換の機能をもたないことを補うためには,専用のフロントコンバージョンレンズが用意されたり,テレコンバータを内蔵した「2焦点カメラ」という形になったりしたが,扱いが面倒だったり,カメラが大きくなってしまうわりには効果が目立たないものだったりするものだった。その後,コンパクトなズームレンズが内蔵されるようになってようやく,コンパクトカメラで望遠レンズや広角レンズの効果をお手軽に楽しめるようになった。
コンパクトカメラにズームレンズがはじめて内蔵されたのは,フジのFLASH FUJICA Zooom Date(1978年10月)とされるが,まだズームレンズ自体が大きなもので,また,ピント調整が目測式であった。オートフォーカスも実現したズームレンズを内蔵して市販されたカメラは,1986年12月に発売されたPENTAX Zoom70がさいしょのものとされている。その後,「Zoom」シリーズは何機種かが発売される。
ここで紹介するPENTAX Zoom 70Rは,1991年に発売されたものである。内蔵されたズームレンズは35mmから70mmのもので,ズーム動作をすると背面の液晶ディスプレイに焦点距離が表示されるようになっている(手をはなすと,表示はすぐに消える)。B(バルブモード)や多重露光,連写などの機能もあり,それらの状態も,液晶ディスプレイに表示される。
1m〜∞,マクロ時0.6m〜1m