ミノルタ

ズーム110デート

MINOLTA / ZOOM 110 DATE

 「ミノルタ」「110」「ズーム」という単語が並べば,多くの人は,110カートリッジフィルムを使う一眼レフカメラ「ミノルタ 110ズームSLR」あるいはその改良型「ミノルタ110ズームSLR マークII」を連想するだろう。これらの「110」は,もちろん「ワンテン」と読みたい。けっして,「ひゃくじゅう」ではない。
 カメラの前面に,「MINOLTA」「110」「ZOOM」という単語が並んでいるカメラを見つけたとき,「ミノルタ 110ズームシリーズには,私が知らない第3の機種があったのか?」と思ってしまった。なぜならそのカメラは,先の「ミノルタ 110ズーム SLR」「ミノルタ 110ズーム マークII」とはまったく異なる形態なのである。そう,それは,ふつうの35mm判コンパクトカメラと同じスタイルなのだ。
 それは,そうだ。そのカメラは,110カートリッジフィルム用のカメラではなく,パトローネ入り35mmフィルム(135フィルム)用のコンパクトカメラなのである。

38mm〜110mmのズームレンズを搭載し,ピントも露出も自分で調整するところはない。よくある,フルオートのコンパクトカメラである。裏蓋にはクォーツデート機構が搭載されていることからすると,輸出専用のモデルではなく,日本国内向けにも売られていたと思われる。しかしながら,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」を参照しても,該当する機種の記載が見当たらない。特定の量販店向けあるいは通信販売向けなど,限定された範囲で流通していたモデルなのであろうか?

このカメラの「110」は,やはり「ワンテン」と読むのではなく,「ひゃくじゅう」と読むべきなのだろう。

MINOLTA ZOOM 110, No.
撮影レンズMINOLTA ASPHERICAL LENS 38mm-110mm
シャッター速度
絞り
ピント調節AF
電源CR2 リチウム電池 1個
発売2002年くらい?