フジ

スーパー120AZ

FUJI / SUPER 120 AZ

 38mmから120mmまでのズームレンズを内蔵したカメラである。筐体は大柄に見えるが,扱いやすいサイズであると感じられる。その大柄な筐体でありながら,レンズはごく小さないわゆる「暗黒ズーム」となっており,望遠側の120mmではF12.7,広角側の38mmでもF6.7という具合である。日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では,vol.117(2001年)に掲載がある。


FUJI SUPER 120 AZ, Body No.01313622
撮影レンズFUJINON ZOOM 38mm-120mm F6.7-12.7 5群5枚
シャッター速度1/2〜1/250
露出調節プログラムAE
ピント調節アクティブ式AF 0.9m〜∞
内蔵フラッシュGN? 電源CR123Aリチウム電池1本
発売2000年11月

 発売は,2000年11月である。このころはまだ,各社ともフィルムコンパクトカメラのラインアップが充実していた。日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.117では,富士フイルムだけでも,ティアラズーム,ティアラII,スーパー1200AZ,スーパー120AZ,スーパー90AZ,スマートショット・プラス,ワークレコード28,ワークレコードOP,工事カメラK-28というラインアップがあった。さらに,高級コンパクトカメラとして位置づけられる,クラッセもあった。そのほか,APSカメラのラインアップも,まだ多い。一方で,600万画素で記録されるFUJI FinePix 6800Zやデジタル一眼レフカメラFUJI FinePix S1 Proなども掲載されており,このころがちょうど,フィルムからデジタルへの潮目にあたるとみなすことができそうである。