フジカ

全自動フジカ(フジカオート7)

FUJI / FUJICA AUTO-7

 「全自動フジカ」フジカ オート7デートからデート機構を省いたモデルで,フジカ オート7デートの発売1箇月後に発売された。デート機構が省かれているほかは,フジカ オート7デートと同じである。

FUJICA AUTO-7, Body No.7041140
撮影レンズFUJINON 38mm F2.8 4群4枚
シャッター速度1/8〜1/500
絞り2.8〜16
露出調節プログラムAE
ピント調節AF 0.9m〜∞
内蔵フラッシュGN12 (ISO100)電源単3乾電池 2本
発売1981年11月

FUJICA AUTO-7 (FUJINON 38mm F2.8), DNP CENTURIA100

FUJICA AUTO-7 (FUJINON 38mm F2.8), DNP CENTURIA100

 周辺減光が気になるかもしれないが,周囲までとくに問題なく描写しているように見える。
 レンズ鏡胴上部にあるフォーカスのインジケーターによって,撮影後にオートフォーカスの測距結果を確認できるようになっているが,これはフォーカスロック時にファインダー内で確認したいものである。まだまだ,改良の余地があるといったところか。
 フラッシュフジカ,フラッシュフジカAF,フジカオート5,フジカオート7のボディのデザインは,どれも似たような雰囲気が感じられる。オートフォーカス機構はまだまだ未完成であるといえるわけだが,「フジカオート7」は,ここに至るまでの1つ1つの自動化が実現された,富士フイルムのコンパクトカメラの集大成という位置づけになるのかもしれない。

三脚付ケース
 日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では確認できなかったが,「全自動フジカ」用には,このようなおもしろいオプション品が用意されていたようだ。一見するとただのカメラケースだが,その下部に脚が畳みこまれており,それを引き出すことでテーブル三脚として使えるようになっているのである。