オリンパス

トリップ・パノラマ

OLYMPUS / TRIP Panorama

 オリンパスで「トリップ」を名乗るカメラは,オリンパス「トリップ35」をはじめとして12機種ある(*1)ようだが,いずれも比較的廉価なカメラとしてラインアップされている。そのなかでも,固定焦点,固定露出のこのカメラは,とくに簡便な仕様のものであるといえる。このカメラの特徴は,ライカ判の上下をマスクした,いわゆるパノラマモードを搭載したものとしては初期のものにあたるというくらいだ。パノラマモードへの切りかえは,フィルムを装填する前に,裏蓋をあけてつまみを操作しておこなう。途中切り替え機能は,まだないのである。固定焦点,固定露出の仕様だが,巻き上げは電動になっているため,電源は必須である。ノブ巻き上げなどにして,フラッシュ以外には電源を必要としない仕様になっているほうが趣味的には楽しいところだが,実際にカメラに不慣れな人が使うことを考えれば,電動巻き上げ機能ははずせない内容だったのだろう。


OLYMPUS TRIP Panorama, Body No.1014799
撮影レンズOLYMPUS LENS 33mm F4.5 3群3枚
シャッター速度1/125
絞りフィルム感度に連動(100, 200, 400)
露出調節固定
ピント調節固定焦点 1m〜∞
内蔵フラッシュGN14 (ISO100)電源単3乾電池2本
発売1991年


*1 http://www.olympus.co.jp/jp/corc/history/camera/lineup_series.cfm