京セラ

デンタルアイ II

KYOCERA / DENTAL-EYE 2

 歯科医院向けの口腔内撮影用カメラである。先端にリングフラッシュが取りつけられた100mm F4の接写用レンズがボディに固定されており,レンズを交換することはできない。このレンズは接写専用で,1:1の等倍撮影から1:15までの撮影に対応しており,無限遠にピントをあわせることはできない。レンズの目盛には撮影倍率が刻まれており,撮影距離は示されていない。手持ちでフラッシュ撮影することに特化したカメラとなっており,露出はAE専用で,三脚を取りつけるためのネジ穴もない。
 日本カメラショー「カメラ総合カタログ」や「写真用品ショーカタログ」,日本カメラ「カメラ年鑑」などに,このカメラが記載されているのを見つけていない。そのため発売時期などは,未確認である。ただ,カメラ本体が1980年代末期から1990年代はじめにかけてヤシカブランドでおもに海外輸出向けとして発売されていた電動ワインダー内蔵のAE一眼レフカメラに似ているため,このカメラは1990年代前半くらいに発売されていたものと考えられる。

 カメラおよびACアダプタなど一式が,専用のトランクに収められている。

 
KYOCERA DENTAL-EYE 2, LENS No.026156
シャッター電子制御縦走り金属幕
露出モードプログラムAE
レンズ100mm F4
発売1990年ころ?