ケンコー

2倍オートテレプラス

KENKO / TELEPLUS X2 (for M42)

 レンズの後ろ(レンズとカメラボディとの間)に取りつけることで,レンズの焦点距離を2倍にすることのできる,リアコンバージョンレンズである。焦点距離が2倍になることから,標準レンズは望遠レンズとして,望遠レンズは超望遠レンズとして,便利に使えるようになる。ただし,レンズは2段階暗くなり,解像度など画質も低下する。望遠ないし超望遠撮影が手軽にできる反面,撮影はより慎重にていねいにおこなう必要がある。

 「テレプラス」は,AEやAFに対応しながらモデルチェンジを続けているが,ここに紹介するモデルは,自動絞り連動する「オートテレプラス」というモデルである。手元にある日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.28(1967年)には,「2倍と3倍が揃いました!ケンコーテレプラス」という広告が掲載されている。翌年のvol.32(1968年)にも同様の広告が掲載されているが,商品名が「ケンコー オートテレプラス」になっており,このころから「オートテレプラス」を名乗るようになったようだ。その後,vol.46(1973年)の広告では,「ケンコーテレプラスMC6」という新モデルが登場し,「ケンコー オートテレプラス」は姿を消している。一方,写真用品ショー「写真用品総合カタログ」を参照すれば,No.4(1974年)には,「テレプラスMC6」とは別に,廉価モデル的な位置付けで,旧来のこのテレプラスが単に「ケンコーテレプラス 2倍用/3倍用」という名称で紹介されている。

KENKO TELEPLUS X2 (for M42), No.
レンズ構成?群?枚
マウントM42マウント(自動絞り対応)
焦点距離/絞り主レンズの焦点距離を2倍に伸ばす。
F値は2段暗くなる。
発売1960年代半ばころ?