ヤシカ/京セラ製CONTAX用のカール・ツァイス銘のレンズは,全体に大きく重く高価な傾向がある。そんななかで,ただ1つ,小さく軽く比較的廉価(¥19000,「カメラ総合カタログvol.77」(1983年))なレンズとして登場した。まもなくAEタイプのこのレンズは製造されなくなるが,後にMMタイプ(プログラムAE対応)となって再発売されたときには,およそ2倍の価格(¥37000,「カメラ総合カタログvol.105」(1992年))がつけられるようになっていた。
3群4枚構成(テッサー型)の薄型標準レンズが,1980年代ころに各メーカーから発売されたことがあった。それらのレンズは,とにかく薄く軽量につくられており,その形から「パンケーキレンズ」ともよばれた。それらのレンズはF2.8クラスで,一般的な標準レンズがF1.7からF1.4クラスであったことにくらべると,スペック面で劣ってみえる。また,テッサー型はシンプルで高性能なレンズになるものの,現代的なレンズとくらべ描写がやや劣るとみなされることもある。比較的低価格であったものの,あまり売れなかったのだろうか,その後1990年代ころの「中古カメラブーム」のときには,比較レアでかっこいいレンズとして,高値で店頭に並ぶような傾向が見られたものである。しかし,このヤシカ/京セラCONTAX用のテッサーは,比較的低価格で店頭に並ぶように感じられた。流通する数が多かったのかもしれなし,ヤシカ/京セラ用のCONTAXレンズはもともと価格の高いものが多かったため,そう感じられたのかもしれない。 ともあれ,このような薄型レンズは,大柄なボディと組みあわせても小柄なボディと組みあわせても,カッコイイと感じられる。入手できる機会があれば,1つくらいもっておいてもいいのではないだろうか。
開放あるいは開放に近い絞りで撮影したときの画像は,なめらかでかつシャープな印象がある。
ヤシカ/京セラ製CONTAX用のカール・ツァイス銘のレンズは,全体に大きく重く高価な傾向がある。そんななかで,ただ1つ,小さく軽く比較的廉価(¥19000,「カメラ総合カタログvol.77」(1983年))なレンズとして登場した。まもなくAEタイプのこのレンズは製造されなくなるが,後にMMタイプ(プログラムAE対応)となって再発売されたときには,およそ2倍の価格(¥37000,「カメラ総合カタログvol.105」(1992年))がつけられるようになっていた。
3群4枚構成(テッサー型)の薄型標準レンズが,1980年代ころに各メーカーから発売されたことがあった。それらのレンズは,とにかく薄く軽量につくられており,その形から「パンケーキレンズ」ともよばれた。それらのレンズはF2.8クラスで,一般的な標準レンズがF1.7からF1.4クラスであったことにくらべると,スペック面で劣ってみえる。また,テッサー型はシンプルで高性能なレンズになるものの,現代的なレンズとくらべ描写がやや劣るとみなされることもある。比較的低価格であったものの,あまり売れなかったのだろうか,その後1990年代ころの「中古カメラブーム」のときには,比較レアでかっこいいレンズとして,高値で店頭に並ぶような傾向が見られたものである。しかし,このヤシカ/京セラCONTAX用のテッサーは,比較的低価格で店頭に並ぶように感じられた。流通する数が多かったのかもしれなし,ヤシカ/京セラ用のCONTAXレンズはもともと価格の高いものが多かったため,そう感じられたのかもしれない。
ともあれ,このような薄型レンズは,大柄なボディと組みあわせても小柄なボディと組みあわせても,カッコイイと感じられる。入手できる機会があれば,1つくらいもっておいてもいいのではないだろうか。
CONTAX RTS, Tessar T* 45mm F2.8, EB
CONTAX RTS, Tessar T* 45mm F2.8, JX100
開放あるいは開放に近い絞りで撮影したときの画像は,なめらかでかつシャープな印象がある。