キヤノン

EF 35-135mm F4-5.6 USM

Canon / EF 35-135mm F4-5.6USM

 キヤノンEFレンズの特徴として,AFモードのままでマニュアルフォーカスが可能(フルタイムマニュアルフォーカス)なUSMレンズが,早い段階からラインアップに加えられていたことがあげられる。このレンズは,1990年に発売されたEOS10とのセットで登場したものであるが,廉価版レンズとしてはじめてのUSMレンズである。フルタイムマニュアルフォーカスはスムースな撮影が可能だし,AFの動作も静かであるが,同じ焦点距離をカバーする他社のズームレンズと比較して暗いという点は惜しまれる。また,このレンズは,リアフォーカス式のため,フィルタ枠が回転しないという長所がある。

EF 35-135mm F4.0-5.6USM, No.1706013A
焦点距離35-135mm 口径比4.0-5.6
レンズ構成12群14枚
最短撮影距離0.75m
マウントキヤノンEF
発売1990年

Canon EOS10, EF 35-135mm F4-5.6, HD400

シャープ感もあり,この倍率の廉価版ズームレンズとしては十分過ぎる描写であろう。

Canon EOS10, EF 35-135mm F4-5.6, HD400

最短撮影距離は0.75mである。これは,最短撮影距離付近で,絞り開放で撮影した例。ボケがわずらわしくなりそうな傾向が見えるが,すっきりした背景であれば,気にならないだろう。