フォクトレンダ

VSL-1 (BM)

Voigtländer / VSL-1 (BM)

 フォクトレンダは1840年にダゲレオタイプのカメラを完成し,発売して以来,高く評価されるカメラやレンズを供給してきた。その後,1969年にはツァイス・イコンに吸収されるが,1971年にはツァイス・イコンはカメラ事業から撤退することになり,フォクトレンダの製品やブランドは,ローライに引き継がれることになった。
 ツァイス・イコンとして最後の35mm判一眼レフカメラとして,「イカレックス」およびその後継機である「SL706」があった。M42マウントのこれらカメラはローライに引き継がれ,「フォクトレンダ VSL-1 (TM)」として発売された。TMは,ネジ込式マウントであることを示しており,カメラ上部に「TM」という刻印も見られる。
 ローライは,1970年から「ローライフレックスSL35」という独自のバヨネットマウント(ローライQBMマウント)を発売しており,「フォクトレンダ VSL-1 (TM)」をローライQBMマウントにしたものもあわせて発売されるようになった。これは,「フォクトレンダ VSL-1 (BM)」とよばれる。BMは,バヨネットマウントであることを示しているが,カメラに「BM」という刻印はつけられていないようだ。バヨネットマウントの「フォクトレンダ VSL-1」は,少し異なるデザインで「ローライフレックス SL35M」としても発売された。

Voigtländer VSL-1 (BM), No.4 827 145
シャッター機械制御横走り布幕
シャッター速度1/2〜1/1000
スピードライト同調
露出計TTL開放測光露出モードマニュアル
マウントローライQBM
発売1976年

参考 フォクトレンダーの歴史 (株式会社 コシナ)