ミノルタ

α-7700i

MINOLTA / α-7700i

 ミノルタαの2番目の「i」シリーズを代表するモデルである。ワイドフォーカスエリアや動体予測フォーカスが搭載されたことなど,オートフォーカスの機能が強化されている。
 大きな特徴として,オプションの「インテリジェントカード」を装着することで,機能が拡張するようになっている。インテリジェントカードは当初,α-7700i用として,10種類が用意された。

<フォトテクニックカード>
 ポートレートカード :立体感の得られる絞りが得られる。
 スポーツカード   :被写体ブレの少ないシャッター速度が得られる。
 クローズアップカード:小さな被写体を美しく接写できる絞りが得られる。
 オートデプスカード :人物の背景にもピントがあうような絞りが得られる。

▲ポートレートカード▲オートデプスカード

<スペックアップカード>
 オートブラケットカード  :連続的な露出ずらし撮影をおこなう。
 オートシフトカード    :露出一定のままシャッター速度と絞りを変えて連続的に撮る。
 ハイライト・シャドーカード:画面全体が白い/黒い場合に,露出を補正する。
 ファンタジーカード    :露光中にレンズを駆動させて効果を出す。
 データメモリカード    :撮影データを記憶させる。

▲ファンタジーカード▲ハイライト・シャドーカード

<カスタムカード>
 ボタンへの機能の割り当てなど,カメラの機能や操作方法を変更する。

 下位モデルα-3700iは,インテリジェントカードに対応していない。また,α-5700iでは,フォトテクニックカードにのみ対応している。一方で,「多重露光カード」はα-8700iでは使えても,α-7700iは対応していない。

▲カードを3枚収納できる「CARD CASE 1」

MINOLTA α-7700i, No.19309605
シャッター電子制御縦走り金属幕
シャッター速度B,30〜1/8000スピードライト同調1/200sec,X
露出計TTL 多分割測光,中央重点的平均測光,スポット測光
露出モードプログラムAE,絞り優先AE,シャッター速度優先AE,マニュアル
マウントミノルタα
発売1988年5月

 アクセサリベースAB-700を装着すると,ストラップを縦につけることができるようになる。

 このころのミノルタの一眼レフカメラは,グリップ部のゴムが経年劣化で崩壊するものが多くなっているようだ。このカメラも例外なく,グリップ部が崩壊したので,適当な革を貼って,ごまかしている。