ニコン

メディカルニッコール C オート 200mm F5.6

Nikon / Medical-NIKKOR C Auto 200mm F5.6

 医療の記録用としてつくられた接写専用のレンズで,先端にリングフラッシュを内蔵している。200mm F5.6のMedical-NIKKORには旧型と新型があり,新型にはCなしとCありの2種類,あわせて3つのモデルがある。ここで紹介するレンズは,新型のCありモデルになる。
 このレンズにはピントリングがなく,ピント位置は固定されているので,カメラと被写体との距離を調整してピントをあわせることになる。6種類の専用アタッチメントレンズが付属しており,これを組みあわせて装着することで,1/8倍の接写から3倍の拡大撮影まで対応できる。
 3つのリングがあり,まん中のリングを回してフィルム感度を設定し,手前側のリングを撮影倍率にあわせると,内蔵フラッシュを使うときの適切な絞りが決まるようになっている。つまり,被写体との距離に応じて絞りが決まる,フラッシュマチックのように使うことができ,露出の決定が容易である。画面内に撮影倍率または1〜38の任意の数字を写しこむことができ,先端側のリングを回して写しこむ数字を選択する。これら3つのリングは独立して動かせるようになっているので,内蔵フラッシュを使わない場合は,撮影倍率によらずに任意の絞りで撮影することができる。
 内蔵フラッシュを使うための電源ユニットは,旧型レンズ用のものと新型レンズ用のものとで異なっている。新型レンズ用のものは接続ケーブルが3ピンタイプのもので,これに使う電源ユニットはAC UNIT LA-1である。これは,リングフラッシュNikon SR-2のものと共通である。

Medical-NIKKOR C Auto 200mm F5.6, No.138734
焦点距離200mm 口径比5.6
レンズ構成4群4枚
マウントニコンF マニュアル絞り
発売1974年8月発売


Kodak DCS Pro 14n, Medical-NIKKOR C Auto 200mm F5.6

 画面右下に,撮影倍率を写し込むことができる。2倍用アタッチメントレンズをつけて,2倍の拡大撮影をおこなうときは,被写体との距離はごく近いものになり,大きく絞り込むことになる。内蔵フラッシュを至近から発光することになるので,影のないシャープな画像が得られる。

Kodak DCS Pro 14n, Medical-NIKKOR C Auto 200mm F5.6

 花を撮るような場合は,シャッター速度を遅くしていわゆるスローシンクロ状態にすることで,奥まった部分が暗くならず,半逆光的な効果につながる。

Kodak DCS Pro 14n, Medical-NIKKOR C Auto 200mm F5.6

 撮影倍率と絞りとが連動していないので,拡大撮影のときに内蔵フラッシュを使わず,開放で撮影するような撮り方もできる。この場合,とろけるようなボケ味を楽しむことができる。