ニコン

AFズームニッコール 75-300mm F4.5-5.6S

Nikon / AF Zoom-NIKKOR 75-300mm F4.5-5.6S

 Sタイプのオートフォーカス用望遠ズームレンズである。日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では,vol.96(1989年10月の96-2号で確認)から掲載が見られる。このとき,オートフォーカス用レンズは23本(うち1本はAFテレコンバータTC-16AS)が掲載されており,前号(vol.95,1989年4月発行の95-1号で確認)では19本だったことからくらべて,ラインアップの充実がすすんでいることがわかる。このレンズのほかに増えたレンズは,AF Zoom-NIKKOR 35-70mm F3.5-4.5S <new>,AF Micro-NIKKOR 60mm F2.8S,AF NIKKOR 20mm F2.8Sがある。ただし,AF Zoom-NIKKOR 35-70mm F3.5-4.5S(旧タイプ),AF Micro-NIKKOR 55mm F2.8Sの掲載も残っているので,実質的に増えたレンズは,AF Zoom-NIKKOR 75-300mm F4.5-5.6SとAF NIKKOR 20mm F2.8Sの2本だけとしてよいかもしれない。
 また,このときのボディのラインアップはNikon F4F-501F-401S(およびクォーツデート),F-401(およびクォーツデート)で,中級機に相当するF-601シリーズはまだ登場していない。ボディ,レンズとも,オートフォーカスのシステムの拡充が増加の途上にあった時代のものである。
 このレンズでは,ズームは直進式で,ズーミングのためのリングと,ピントリングとは別のものになっている。また,三脚座がついている。日本カメラショー「カメラ総合カタログ」ではvol.114(1998年2月発行)まで掲載されており,同時に掲載されていたAF Zoom-NIKKOR ED70-300mm F4-5.6Dにモデルチェンジされた。

AF Zoom-NIKKOR 75-300mm F4.5-5.6S, No.308767
焦点距離75mm-300mm 口径比4.5-5.6
レンズ構成11群13枚
マウントニコンF Ai/CPU連動
発売1989年9月発売