タチハラ写真機製作所

フィルスタンド45

Tachihara / Fielstand45

 4×5判の木製組立暗箱。取扱説明書によれば,樹齢300〜500年ほどのサクラ材を用いた完全ハンドメイドカメラであるとのこと。
 アオリは,フロント部のライズ/フォール,フロント部・バック部ともにティルト,スイングが可能である。組み立て,収納を含めて,カメラの操作には慣れが必要だが,前後左右上下に自在にアオリができる魅力は大きい。そして,なによりも4×5判の画面サイズが魅力だ。
 フランジバックは65mm〜330mmが確保できるので,90mm級の短焦点レンズから,テレタイプ360mm程度の長焦点レンズまでが使える。短焦点レンズを使用するときは,フロント側のタスキの構造を利用して,レンズボードを後ろに下げて使用する(2枚目の画像を参照)。なお,レンズボードは,リンホフ規格(92mm×94mm)のものに対応している。
 本体の重さはおよそ1.5kgと軽量であり,たたむと非常にコンパクトになるので,フィールドでの撮影に非常に適している。

Tachihara / Fielstand45
フランジバック65〜330mm
アオリフロント:ライズ/フォール,センターティルト,スイング
バック :ベースティルト,スイング
レンズボードリンホフ規格