ケンコー

ハイパーローアングル三脚

KENKO / Hyper Lowangle

 3本の脚を自由な角度で固定できる,ローアングル撮影に特化した三脚である。脚は2段式になっていることとあわせて,平らではない場所でも三脚を立てられる。脚は,1本ずつネジを緩めたり絞めたりして,向きを調整するようになっている。脚の自由度が高い反面,操作はかなり煩雑で扱いにくい。標準装備の2ウェイ雲台は,操作しにくく,スムース感もなく,正直言って使い物にならない。雲台は,好みのものや手元にあるものなどを利用するのがよいだろう。脚はそれぞれしっかりと噛みあうようになっており,ローアングル撮影に特化していることから脚が無理に長くなっておらず,全体の剛性は高く感じる。それだけに,雲台がよくないことが,欠点として目立つことになる。ケンコー「ハイパーローアングル三脚」によく似た製品として,スリック「ローアングルエキスパート」というものがある。こちらは雲台がよくできているように見えるので,ケンコー「ハイパーローアングル三脚」は,スリック「ローアングルエキスパート」の廉価版として発売されたのではないだろうか,と思ってしまう。個人的なことを書けば,スリック「ローアングルエキスパート」を購入(注文)するつもりでいきつけのお店に立ち寄ったところ,そのお店でケンコー「ハイパーローアングル三脚」が処分価格になっていたので,ついついこれを買ってしまったのである。ケンコー「ハイパーローアングル三脚」を使うなら,適当な使いやすい雲台につけかえるのがよいだろう。

Kenko Hyper-Lowangle Tripod
形式2段三脚
付属雲台2ウェイ仕様
脚長縮長32cm,全高46cm (カタログ値)
重さ920g (カタログ値)
発売1990年代後半ころ?