第6展示室 (参考)

水中カメラ

underwater cameras

カメラは水に弱い

 精密機械は,鉄などの金属でつくられた歯車やバネで構成されている。スムースな動作には,精密な調整と適度な油分が必要だ。ここに水が浸入すると,油分が失われたり錆が生じるなどして精密さがずれたりして,故障につながる。電子制御されたものはさらに,回路がショートしたり錆びて断線したりして,これも故障につながる。精密機械は,基本的に濡らしてはいけないものだと考えよう。

被写体はどこにでもある

 写真家が追い求める被写体は,厳しい環境下に存在することも珍しくない。それはたとえば,豪雨のなかだったり水中だったりする。一般の人にとっても,海辺やプールなどで遊ぶときに,写真を撮りたいと思うことがある。水がかかるような場所でも撮影できるように,防水性能をアピールするカメラも登場した。とくに,強い水圧のかかる水中での撮影ができるようにつくられたカメラは,水中カメラとよばれるようになる。

水中カメラの魅力

水中カメラは,強い水圧に耐えられるだけあって,とても頑丈につくられている。水中でなくても,その頑丈さに頼りたい場面も少なくない。水中での撮影には,カメラそのものに強い防水性能をもたせた水中カメラを使う場合と,通常のカメラを強い防水性能を持たせたケース(水中ハウジング)におさめて使う場合とがある。カメラとして興味深いのは,水中ハウジングよりも,水中カメラのほうなのである。

35mm判水中カメラ

 水中で撮影するときは,カメラを大きく動かすことになる。したがって,静止しているときよりも高い水圧が,カメラにかかるようになっているため,カメラによって「耐水深○○m」という値がアピールされている。この防水性能を維持するためには,O(オー)リングというゴム部品を定期的に交換するなどのメンテナンスが必要である。

ニコノス IV-A

 (第4展示室に移動します。)

Nikonos IV-A


エポックワールド ET-100 plus

 (第3展示室に移動します。)

Epoque ET-100 plus EX


シーアンドシー モーターマリン2EX

 (第3展示室に移動します。)

Sea&Sea MotorMarine II EX


ニコン ピカイチ・カリブ

 (第3展示室に移動します。)

Nikon L35AWAD


コダック スナップキッズ 15m防水

 (第6展示室に移動します。)

Kodak SnapKids waterproof 15m


35mm判以外の水中カメラ

 35mm判以外のカメラでも,水中撮影が可能な製品が発売されていた。

ミノルタ ベクティスGX-4 イエローエンジェル

 (第6展示室に移動します。)

MINOLTA VECTIS GX-4


35mm判防水カメラ

 プロ用とされる一眼レフカメラでも高い防水性能が謳われている場合があるが,ここでは防水性能を最大のアピールポイントにしていると考えられるタイプのカメラを紹介する。

コニカ 現場監督ズーム

 (第3展示室に移動します。)

Konica GENBAKANTOKU Zoom


コニカ マンボウ・ウー

 (第3展示室に移動します。)

Konica Manbow Woo


チノン スプラッシュAF

 (第3展示室に移動します。)

CHINON SPLASH AF


オリンパス ぬれてもピカソ

 (第3展示室に移動します。)

OLYMPUS AF-1


防水ディジタルカメラ

 精密電子機器であるディジタルカメラは,とくに防水性能がたいせつである。

コニカ DIGITAL現場監督 DG-2

 (第7展示室に移動します。)

Konica DG-2