オリンパス

スーパーズーム70

OLYMPUS / SUPERZOOM 70

 この「スーパーズーム70パノラマ」という機種は,オリンパスのWebサイト(*1)では取り上げられていないが,オリンパス「OZ(オズ)70 PANORAMA ZOOM」と同じものだと思われる。「スーパーズーム70G」とは,異なる機種である。
 このカメラの特長というか,変なところとしては,内蔵されたフラッシュの位置があげられる。
 フラッシュを内蔵したコンパクトカメラでは,カメラに向かって右側にフラッシュ発光部のあるものが多い。このカメラでは,フラッシュ発光部が,よくあるものとは逆に,カメラに向かって左側にあることが最大の特長といえるだろう。しかし,この位置には問題があると思う。撮影するときには,右手でシャッターレリーズボタンに指をかけながら握ることが多い。そのためこの位置にフラッシュ発光部を設けると,自分の右手がフラッシュ光を遮ることになるという懸念がある。カメラに向かって左側のこのあたりにフラッシュ発光部があるものは,一眼レフカメラのオリンパスOM707などほかに例が少ない。OM707の場合はカメラを握るグリップ部よりも上にフラッシュ発光部が飛び出すので,シャッターレリーズをおこなう自分の右手がフラッシュ光を遮る心配がないので,とくに問題はない。

 
OLYMPUS Superzoom 70 , Body No.1381283
撮影レンズOLYMPUS LENS ZOOM 38mm F4.5-70mm F7.8
シャッター速度1 〜 1/500
露出調節プログラムAE
ピント調節アクティブAF 0.6m〜∞
フラッシュ内蔵電源CR123A (1本)または単3乾電池2本
発売1993年

 このカメラの特長としてもう1点,電源を指摘したい。
 3VのCR123Aリチウム電池1本を使うようになっているが,単3乾電池2本でも使えるようになっている。
 リチウム電池だと,電池が長持ちしたり,フラッシュのチャージが早くなるなどのメリットを謳うことができる一方で,電池が高価であり,カメラ専門店や電気店など購入できるお店が限定される。単3乾電池だとやや性能的に劣るが,安価であり,100円ショップでも買える。こういう仕様は,じつにありがたいものである。


*1 オリンパスの歩み:カメララインナップ:年代別 (オリンパス) 2015年5月29日閲覧