フジ

ルチア DL-50

FUJI / DL-50

 底面からフィルムをポンといれて蓋を閉めるだけでフィルム装填ができる「ドロップインローディング」を採用したカメラである。ケースレススタイルで「とにかく軽くて小さくて…」(「カメラ総合カタログ」Vol.82,1985年)と宣伝されているが,撮影時にはボディを横に引き出すことになり,とてつもなく長くなる。電源はリチウム電池を使用するが,電池ボックスの蓋はネジで留められており,メーカーに送って電池交換を依頼することになっていた。カメラがリチウム電池を採用した初期のころには,たとえばオリンパスAF-Lコダックdiscカメラのように,「電池が長持ちする」ことをセールスポイントにして,このような自分では電池が交換できないようなしくみになっているカメラがほかにも存在していた。
 レンズは3群3枚構成のものを採用し,露出調整はAEだが,シャッター速度は固定(フィルム感度設定に応じて切り替わる)で,全体として簡便な仕様のカメラである。


FUJI DL-50, Body No.
撮影レンズFUJINON 35mm F4 3群3枚
シャッター速度1/100 (ISO100),1/200 (ISO200),1/300 (ISO400)
フィルム感度設定に応じて固定
絞りAE
ピント調節赤外線アクティブAF 1.2m〜∞
電源リチウム電池固定式(CR123Aと同サイズ)
発売1984年