コーワ

SE

Kowa / SE

 レンズシャッター式の一眼レフカメラは,昭和30年代後半を中心に多くの機種が発売されている。コーワからはとくに多くの機種が発売されており,プログラムAE式の機種(Kowa H)や超広角レンズを固定した機種(Kowa UW190),レンズ交換が可能な機種(Kowa SER)なども発売されている。
 Kowa SEは,Kowa 50mm F1.9レンズが固定されており,外部測光式のCdS露出計が連動する。Kowaから発売されたレンズシャッター式一眼レフカメラとしては,初代Kowaflex,Kowaflex E,Kowa Hにつづく4機種目となり,1964年に発売されている。日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では,vol.20(1965年春)にKowa Hとともに掲載があり,価格は22,500円(ケース2,300円)になっている。また,望遠と広角のコンバージョンレンズが用意されていることが確認できる。その後,vol.28(1967年4月)まで掲載が確認できる。vol.29(1967年9月)には掲載がない。
 シャッター速度は,1秒から1/500秒までじゅうぶんな範囲をカバーしている。動作もなめらかに感じられ,レンズが明るくファインダーが見やすいこともあわせて,使い心地は悪くない。

Kowa SE, No.
シャッター機械制御レンズシャッター
シャッター速度B, 1〜1/500
露出計外光式CdSメーター露出モードマニュアル
レンズKowa 50mm F1.9
発売1964年

Kowa SE (Kowa 50mm F1.9), FUJI 100

 写りはすっきりした印象で,悪いものではない。