タムロン

アダプトール マウントアダプタ

TAMRON / Adaptor Mount Adaptor

 タムロンは,1958年ころから一眼レフカメラ用交換レンズを発売している。これらのレンズは,交換マウント式になっていた。対応する交換マウントを入手しておけば,さまざまなメーカーのさまざまなマウントのカメラボディで利用できるのである。
 最初期のものは,ねじ込み式のTマウントを利用したもので,自動絞りや開放測光などにまったく対応していなかった。その後に発売された「アダプトマチック」システムでは自動絞りに対応し,「アダプトール」システムでは開放測光にも対応するようになった。さらに,1979年から発売されている「アダプトール2」システムではさらに多くの機種で,自動絞り,開放測光,高度なAE連動などに対応できるようになっている。

アダプトール2交換マウント

「アダプトール2マウント」としては,ペンタックスK用,ペンタックスKA用,ペンタックスES用,オリンパスOM用,キヤノンFD用,ニコンAI-E用,ニコンAI用ツメ付き,ミノルタMD用,コンタックス/ヤシカ用,プラクチカ用(スクリュー),コニカAR用,フジカAX用,フジカST用,ローライSL35用,マミヤZE用,リコーXR-P用,ライカR4用,プラクチカ用(バヨネット),ミノルタAFカメラ用マニュアルアダプタ,キヤノンAFカメラ用マニュアルアダプタ,Cマウント用のものが発売されていた。
 (日本カメラショー「カメラ総合カタログ Vol.98」(1990年)より)

ニコンAi-E用

AiタイプのニコンFマウントレンズ(シリーズEを含む)と同等のレンズとして使用できるようになる。旧タイプレンズの「カニ爪」なし。


オリンパスOM用

オリンパスOM用レンズと同等のレンズとして使用できるようになる。


キヤノンFD用

キヤノンのFDレンズと同等のレンズとして使用できるようになる。


フジカAX用

フジカAXシリーズ用のレンズとして使用できるようになる。


ペンタックスK用

Kマウントのカメラで開放測光が使えるようになる。シャッター速度優先AE,プログラムAEには非対応。


マミヤZE用

マミヤZE用のミラクルマウントレンズでは,開放F値やレンズ焦点距離などの情報が,電気信号として伝達される。このマウントには2つのスイッチが設けられており,1つではレンズの開放F値を,もう1つでは焦点距離の範囲を指定して使うようになっている。


ミノルタMD用

ミノルタのMDレンズと同様のレンズとして使用できるようになる。


ヤシカ/コンタックス用

AEタイプのレンズと同等のレンズとして使用できるようになるため,CONTAXブランドのカメラではシャッター速度優先AEやプログラムAEに対応しない。


アダプトール交換マウント

「アダプトールマウント」としては,ペンタックスK用,ペンタックスES用,ニコンAi用,キヤノンFD用(開放値別),キヤノンFTb用,ミノルタSRT用,ミノルタMD用,オリンパスOM用,コニカ用(開放値別),コンタックス(ヤシカ)用,フジカST用,ローライSL35用,プラクチカ用,マミヤSX用,トプコンRE用,Cマウント/MSマウント用のものが発売されていた。
 アダプトールマウントとアダプトール2マウントには互換性があるが,次の機種について「タムロンSPレンズ」を使うときには必ず,アダプトール2マウントを使うように指定がある。
 キヤノンFD用,ミノルタXD(MDタイプ)用,コニカ用,コンタックス/ヤシカ用,オリンパス用
 (日本カメラショー「カメラ総合カタログ Vol.64」(1979年)より)

トプコン用

トプコンREシリーズ用のレンズとして使用できるようになる。