シグマ

AF 28-80mm F3.5-5.6 マクロ

SIGMA / SIGMA AF 28-80mm F3.5-5.6 Macro (for Nikon AF-D)

 「ミニズームマクロ」という名称が与えられているこのレンズは,28mmから80mmまでをカバーする標準ズームレンズである。
 日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.111(1996年)を見れば,ニコンから発売されていた同じクラスのレンズAF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6Dが33,000円で発売されている。それに対してシグマから発売されていたこのレンズは,同じ28-80mm F3.5-5.6でありながら,28,000円で発売されていた。比較的廉価な純正品に対しても,さらに低価格な商品を提案しているのである。

 このレンズの魅力は,1/2倍までの接写に対応していることである。
 最短撮影距離は0.5mであるが,焦点距離を80mmの位置にしたときにレバーを「MACRO」に切りかえると,0.24mまでの接写が可能になる。このときズームリングは80mmの位置から動かせず,ピントリングが0.5mより近距離になっているときは,レバーを「NORMAL」にもどすことができない。

 ズームレンズには「マクロ機構」として,最短撮影距離がかなり短くなっているものがある。おおむね,1/4〜1/5倍よりも大きく撮影できるような場合に,「マクロ」を名乗ることがよく見られる。これは,接写を意図していない一般的なレンズよりは高い撮影倍率であるが,接写用のレンズとして販売されているものにくらべると,撮影倍率は低いものである。「マクロ機構つき」ではなく「マクロレンズ」とされるものは,おおむね1/2倍から等倍の撮影ができるものである(そのようなレンズは,厳密には「マクロレンズ」ではなく「マイクロレンズ」とよぶべきであるが,一般的には「マクロレンズ」で通用している)。

 日本カメラショー「カメラ総合カタログ」では,vol.111(1996年)からvol.116(2000年)まで,記載が見られる。マウントは,シグマSA,ミノルタAF,ニコンAF(Dタイプ対応),ペンタックスAF,キヤノンEOS用が発売されていた。vol.117(2001年)からは,SIGMA AF 28-80mm F3.5-5.6 HFおよびSIGMA AF 28-80mm F3.5-5.6II MACROにモデルチェンジされている。

SIGMA AF 28-80mm F3.5-5.6 MACRO , No.
焦点距離28mm-80mm 口径比3.5-5.6
レンズ構成7群7枚
マウントニコンF Ai/CPU連動
発売1996年ころ

FUJI FinePix S2 Pro, SIGMA AF 28-80mm F3.5-5.6 Macro

1/2倍までの接写ができると,このようなシーンもお手軽に撮影できる。

FUJI FinePix S2 Pro, SIGMA AF 28-80mm F3.5-5.6 Macro

描写はほどほどに硬調で,一般的な撮影は無難にこなせそうである。

FUJI FinePix S2 Pro, SIGMA AF 28-80mm F3.5-5.6 Macro

単焦点側が28mなので広角レンズとしては物足りない面もあるが,撮像素子がAPS-Cサイズのディジタルカメラで常用するにも手ごろである。