カール・ストルツ

593-T2

KARL STORZ / 593-T2

 カール・ストルツは,ドイツの医療機器メーカーである。これは,内視鏡撮影用レンズであると思われるが,これ単体で入手したもののため,全貌は不明である。焦点距離は70mmから140mmまで可変で,絞りはない。また,ピントはおよそ35cmから無限遠まで合う。マウントはTマウント交換式である(上の画像は,オリンパスOM用マウントをつけた状態)。開放F値は不明だが,ファインダー内に見える像はたいへん暗く,撮った画像は被写界深度が深く見えるので,かなり口径比が小さいものと思われる。実際に撮った結果から見れば,F11(70mm時)〜F16(140mm時)くらいになると思われる。

KARL STORZ 593-T2, No.332060
焦点距離70-140mm 口径比F11-F16?
レンズ構成?群?枚
マウントTマウント交換式
発売?年

OLYMPUS OM-707, STORZ 593-T2, JX100

焦点距離70mm時には,円形の視野となる。


OLYMPUS OM-707, STORZ 593-T2, JX100

焦点距離140mm時には,ケラレはなくなり,解像感の高い描写が得られる。口径が小さいため被写界深度は深いが,ボケは素直である。


Nikon D70, STORZ 593-T2

Tマウント交換式なので,たとえばニコン用マウントアダプタを入手すれば,ディジタル一眼レフカメラでも使用可能になる。撮像素子が小さい(いわゆるAPS-Cサイズ)ため,焦点距離が70mmの場合でも,ケラレは目立たない。


Nikon D70, STORZ 593-T2

140mm時には,解像感のかなり高い画像が得られるが,ファインダーが非常に暗くなり,ピントあわせは容易ではなくなる。