京セラ

230AF

KYOCERA / 230AF

 京セラのAFシステム一眼レフカメラとして,最初に発売された機種である。
 よく知られているように,1985年に発売されたMINOLTA α-7000以降,各社がオートフォーカスのシステム一眼レフカメラをラインアップさせてきた。MINOLTA α-7000の翌1986年にはニコンからもNikon F-501AFが発売され,さらにオリンパスからもOLYMPUS OM-707が発売されている。ペンタックスがPENTAX SFX,キヤノンがCanon EOS620 / 650を発売するのはそれぞれ1987年のことで,KYOCERA 230AFはそれらに先んじて市場に投入された,オートフォーカスのシステム一眼レフカメラとなった。
 ただし,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」だけでは,発行のタイミングの関係でそのあたりの前後関係はわからない。vol.87 (1986年の最終号)に掲載されていたオートフォーカスのシステム一眼レフカメラは,CanonからT80,NikonからF3AF,F-501,MINOLTAからα-7000,α-9000,α-5000だけであったが,vol.88 (1987年の第1号)では一気に,PENTAX SFX,Canon EOS 650と620(T80は掲載落ち),OLYMPUS OM707,KYOCERA 230-AFが増えているのである。
 こののち1987年10月には,下位モデルのKYOCERA 210-AFとKYOCERA 200-AFが発売された。日本カメラショー「カメラ総合カタログ」vol.91 (1988年)以後は,KYOCERA 230-AFとあわせて「Let'sシリーズ」を名乗るようになっている。KYOCERA 230-AFは,vol.101 (1991年)までは日本カメラショー「カメラ総合カタログ」に掲載がある(vol.102は未確認,vol.103 (1992年)には掲載なし)。

 KYOCERA 230AFは,それまで京セラが発売していた,ヤシカ/コンタックスマウントとは異なるレンズマウントを採用した。つまり,評価の高いCONTAX RTS用のCarl Zeiss銘のレンズ群と互換性をもたないものとなった。ただし,ヤシカ/コンタックスマウントのレンズをオートフォーカスで使用できるようになる,専用のテレコンバーが用意されている(ニコンのTC-16ASのようなものだ)。

 KYOCERA 230AFの特徴としては,ペンタ部にとりつけるペンタフラッシュである。このフラッシュは取り外しが可能で,フラッシュを使わないときは外しておけば,やや背の低いコンパクトな印象を受けるスタイルとなる。そのほか,逆光自動補正,スポット測光なども用意され,中級モデルとして充実した内容のカメラとなっている。

KYOCERA 230AF, No.0233129
シャッター電子制御縦走り金属幕
シャッター速度B,16〜1/2000スピードライト同調1/90sec,X
露出計TTL中央重点均測光,スポット測光
逆光自動補正機能つき
露出モードプログラムAE,絞り優先AE,シャッター速度優先AE,マニュアル
マウント京セラAF
発売1986年12月

 KYOCERA 230AFが発売された時点で,一眼レフカメラのオートフォーカス化にともなったマウントの基本形状変更の有無は,次のようになる。

・マウントを変更した:ミノルタ,京セラ (計2社)
・マウントを変更せず:ニコン,オリンパス(計2社)
※京セラについては,ヤシカ/コンタックスマウントからの変更を意味する。

 さらに,この後に発売されたオートフォーカスのシステム一眼レフカメラを加えると,次のようになる。

・マウントを変更した:ミノルタ,京セラ,キヤノン           (計3社)
・マウントを変更せず:ニコン,オリンパス,ペンタックス,チノン,シグマ(計5社)
※チノンは,Kマウント互換。シグマは,SAマウント。

「マウントを変更せず」の場合には,基本的な形状の変更がなくても,電気接点の有無や機械的連動の有無等で,完全な互換性が確保されていないケースも含まれる。