ニコン

ニッコールマートFTN (改造品)

Nikon / Nikkormat FTN (hotshoe added)

 「ニッコールマート」(Nikkormat)は,海外輸出用の「ニコマート」(Nikomat)につけられることのある名称である。したがって,Nikkormat FTNはその名称を除けば,Nikomat FTNと同じものである。つまり,ニコンのカメラとしてはじめてTTL開放測光の露出計を内蔵したNikomat FTを改良したもので,レンズを交換したときに絞りリングを一往復させることで開放F値を自動的に設定できるようになっている。
 ただし,この個体については改造が施されており,ホットシューが取りつけられている点が本来のNikomat FTNと異なっている。取りつけられたホットシューは,Nikomat FT2のパーツが流用されたように見える。もちろん,接点はちゃんと通電するようになっており仕上がりにも違和感がないので,素人工作のようなものではなく専門の技術者によって改造されたものと思われる。

Nikkormat FTN, No.3707028
シャッター機械制御縦走り金属羽根
シャッター速度B,1〜1/1000フラッシュ同調1/125sec,X,Mの2つの接点をもつ
この個体は改造によってホットシューを備える
露出モードマニュアル
露出計TTL中央部重点測光,アナログ式露出計をファインダー内と軍艦部に内蔵
ファインダー内情報アナログ式露出計
発売1967年 改造時期はNikomat FT2発売以後の1970年代後半か?