二眼レフカメラの基本を形成し,そして後に,二眼レフカメラの最高峰とよばれるようになった,ローライフレックスの比較的初期のモデルである。フィルムのはじまりを,厚さの微妙な変化から検出する「オートマット」機構が搭載されたモデルである。ローライフレックスの基本型は,このモデルで確立された。 ローライフレックス・オートマットは,4種類に分類されている。これは,ボディの番号によれば,第二次世界大戦後の「type4」に分類されるものである。type4では,シュナイダー社のクセナーを撮影レンズに搭載したものも多いらしいが,ここに紹介するカメラは,ツァイス・イエナのテッサーが搭載されている。 クランクを時計回りに操作するとフィルムが給送され,クランクを反時計回りに戻すと,シャッターがチャージされる。セットしたシャッター速度と絞り値は,上からファインダーを覗きこむ姿勢のままで確認でき,たいへん撮影のしやすいスタイルである。シャッターは,コンパー・ラピッドが使われているので,シャッターの最高速は1/500秒である。しかし,シャッターをチャージした状態では,1/500秒と1/250秒の間での変更はできない。なお,シンクロ接点がないのでフラッシュ撮影はできない。
ウエストレベルファインダーは,客観的に構図を組み立てながらじっくりと被写体と向き合っての撮影には適しているといえるものの,動く被写体をとっさに捉えるような撮影は苦手とする。そこで,ファインダーフードを倒すことで,素通しのファインダーとして使えるようになっている二眼レフカメラも多くある。このカメラには,ファインダーフードの横のレバーを操作することでミラーが降りてきて,プリズムファインダーのような利用ができるという機構が用意されている。ただ,ファインダーが暗く,実用性が高いとは言いがたい。
二眼レフカメラについて一般的にいえることであるが,6×6判という大画面を手軽に連れ出すことができる点が,このカメラの大きな魅力である。
遠景は落ちついた描写を示す。
近景では,質感も強く得られる印象を受ける。
ボケも素直である。
二眼レフカメラの基本を形成し,そして後に,二眼レフカメラの最高峰とよばれるようになった,ローライフレックスの比較的初期のモデルである。フィルムのはじまりを,厚さの微妙な変化から検出する「オートマット」機構が搭載されたモデルである。ローライフレックスの基本型は,このモデルで確立された。
ローライフレックス・オートマットは,4種類に分類されている。これは,ボディの番号によれば,第二次世界大戦後の「type4」に分類されるものである。type4では,シュナイダー社のクセナーを撮影レンズに搭載したものも多いらしいが,ここに紹介するカメラは,ツァイス・イエナのテッサーが搭載されている。
クランクを時計回りに操作するとフィルムが給送され,クランクを反時計回りに戻すと,シャッターがチャージされる。セットしたシャッター速度と絞り値は,上からファインダーを覗きこむ姿勢のままで確認でき,たいへん撮影のしやすいスタイルである。シャッターは,コンパー・ラピッドが使われているので,シャッターの最高速は1/500秒である。しかし,シャッターをチャージした状態では,1/500秒と1/250秒の間での変更はできない。なお,シンクロ接点がないのでフラッシュ撮影はできない。
ウエストレベルファインダーは,客観的に構図を組み立てながらじっくりと被写体と向き合っての撮影には適しているといえるものの,動く被写体をとっさに捉えるような撮影は苦手とする。そこで,ファインダーフードを倒すことで,素通しのファインダーとして使えるようになっている二眼レフカメラも多くある。このカメラには,ファインダーフードの横のレバーを操作することでミラーが降りてきて,プリズムファインダーのような利用ができるという機構が用意されている。ただ,ファインダーが暗く,実用性が高いとは言いがたい。
二眼レフカメラについて一般的にいえることであるが,6×6判という大画面を手軽に連れ出すことができる点が,このカメラの大きな魅力である。
ROLLEIFLEX automat, Tessar 7.5cm F3.5, E100VS
遠景は落ちついた描写を示す。
ROLLEIFLEX automat, Tessar 7.5cm F3.5, E100VS
近景では,質感も強く得られる印象を受ける。
ROLLEIFLEX automat, Tessar 7.5cm F3.5, E100GP
ボケも素直である。